1 法化社会への備え
もはや「社会生活が法律で成り立っている」のだと講釈するまでもなく、意識的・無意識的に
今日の日本社会の法化はすすみました。お茶の間では、法律関連のバラエティ番組や弁護士が
主役のテレビドラマが連日放映され、裁判員制度関連のテレビ番組が軒並み高視聴率を記録する
一方で、企業社会においても、薬事法の改正が大企業同士の業務提携、企業再編を誘発すると
いうことも起こっています。
このような状況は、グローバル化が進展した結果だという評価も、また、「国のかたち」を
変えようとした平成10年前後の諸改革が結実したという評価も可能でしょうが、いずれにしても、
ようやく、日本が真の意味で「法治国家」となりつつあるということを実感するところです。
結果、私たち個人のレベルでも、「法律」を意識し、あるいは、相手方が「法律」を意識する
がために、「法的な問題」に直面する機会が増えつつあります。
このような状況を前にしながら、現実には、私たちは何らの対策ももっておりません。
市民トラブルを扱う法律関連の番組を見ても「他人事」と捉えるのみです。 しかし、トラブル
は、突然に生じます。賢明な個人としては、どのような備えをしておけばよいでしょうか。
法律を学ぶ、とりわけ紛争予防に関する法律知識を学ぶことは一つの方法です。しかし、普通は、
仕事や家事に忙しく、法律の勉強などしている暇はありません。最も有効かつ実践的な備えは、
「気軽にコミュニケートできる専門家を一人知っておくこと」です。
事が起こってから弁護士探しをするということでは、自分の利益は守れません。
気軽に早期に弁護士に相談できれば本格的な紛争を防止する方法が発見できる可能性もあります。
もっとも、弁護士は、自分の目で、しっかりと選ぶことが大切です。依頼者も人、弁護士も人
ですので、相性もあります。できれば、直接の面識をもっておきたいところです。
急に探して依頼した弁護士に案件を依頼した後に信頼関係が構築できないようでは、依頼者にとっても弁護士にとっても不幸です。
そこで、一度、簡単な法律相談をしてみることをおすすめします。お知り合いから弁護士の
情報をあつめて相談しても、弁護士会の運営する法律相談センターに相談してもいいでしょう。
法律相談センターの相談料金は、30分5250円です。突発的に依頼した弁護士とうまく
いかず再度依頼し直す場合のコストと比較すれば微々たるものです。
もちろん、私をその一候補者に加えていただけるのであれば、大変嬉しいことです。
次に私の経歴、おおむね個人レベルでの取扱い分野をお示ししますので、参考ください。
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