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商社マン・エグゼクティブクラブ　メールマガジン　Ｖｏｌ.24　2010/4/22
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竹の子新党


昨日の初夏の暖かさから一転して今日は冷たい雨。

竹の子の季節。　隣の政治の畑では竹の子新党が続々と芽を出しています。
この世界、定年はないせいかお年寄りのパワーには脱帽です。
転職、再就職、起業真っ盛り。

先日、中小の人材紹介会社の集まりにオブザーバーとして参加してきました。

この集まりは人材紹介会社が抱える案件の中で自社では対応しきれない案件を
月に一回、皆が持ち寄り、お互いの強い分野で求人、求職をマッチングさせよう
というもので、言わば人材マーケットの月例交易会といったところでしょうか。

規模では負けてしまう大手の人材紹介会社に対抗する意味合いもあるようです。

当日、10数社からおよそ100件の求人案件が紹介され、それぞれの案件に
ついて担当の会社から簡単な紹介があった後、質疑応答という形になりました。

参加した何人かの人材紹介会社の社長からのコメントとして印象に残ったのは、
景気の底打ち感がでてきたことで紹介案件の数が確実に増えてきたとのことでした。

新卒雇用を絞り過ぎた企業が反動で中途採用による即戦力補強に動いているようです。

どうも昨年がこの業界の極寒期だったようで事業縮小、撤退、倒産と惨憺たる
状況からやっと脱しつつあるような感想を漏らしていました。（＊脚注）

又、海外案件ではやはり中国企業の日本人技術者（特にシニア）の求人案件が目に
ついたところです。　日本の技術をシニアの雇用とともに手にしたいとの思惑が
透けて見えます。

又、別の参加者によれば、日系企業が中国進出後に現地での経営に困っていることもあり、
シニアの商社マンが経営支援の為に出向する道があるとの指摘もありました。

以上のように景気回復の話は心強いものがありますが、こと就職に関しては余り手放し
では喜べない事情があるようです。　景気が回復し始めると今までリストラを控えてきた
企業は雇用状況が改善する（転職市場が緩む）ことをみてリストラを開始することがあるとのこと。

ジャンプの前に身を屈めるようなものでしょうか。



座間　安紀夫

（株）ハート・クオリア代表


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＊脚注：　帝国データバンクの3月の調査結果が景気回復を伝えています。
　　　　　　 http://www.tdb.co.jp/report/pdf/201003_jp.pdf

トピックス：
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