インドネシア

昨日は、首都圏は久しぶりの雪で白色の世界に一変。商店街は日中でもお客は少なく
閑散としていました。　
2月の最後の日に冬将軍のお別れのご挨拶と言ったところでしょうか。　
それにしても日本海側の豪雪続きの状況を見ていると地球温暖化はこの冬に限っては当て
はまらないような印象です。

先週、日本アセアンセンター、インドネシア大使館、投資調整庁（BKPM）主催のインド
ネシア投資セミナーに参加してきました。　会場は350人の聴衆が東南アジア随一の大国
そして親日的な国の登場と言うことで盛り上がっていました。
GDP成長率が年6.5％と順調な経済発展を遂げていることもあり、現在世界第17位の経済
規模を2050年には世界第5位（9.3兆ドル）にまで拡大しようと元気なところを見せて
います。

豊富な天然資源、人的資源（現在2.4億人）に恵まれていることは生産拠点の投資には適切
と以前から言われてきたことですが、最近になってインドネシアの国内消費者市場が急激
に拡大していることが注目されています。　豊富な労働力を持つ生産地としてだけでなく
生産したものが国内で販売できるという魅力が出てきているようです。　

インドネシア政府としても自動車関連産業の育成に力を入れる方針を打ち出しており、
4輪で6５万人、2輪で165万人の生産・販売関連雇用を生み出しているとのこと。　
一大産業ですが、生産のほとんどが国内向けで輸出は少ないのが特徴。　

一方、昨年のタイの洪水の影響からタイに進出している自動車関連日系企業から
インドネシア進出に関する問い合わせが寄せられているとのことで将来的にはタイの
バックアップ的な役割を演ずることも出てきそうです。　経済のダイナミズムを感じさせられます。

発展途上のインドネシアですが、フェースブックの利用者が43百万人と米国、インドに
次いで世界第3位。ツイッターの利用者が5.6百万人と日本の3.5百万人を上回るアジア
第１位とIT利用の面では既に先進国ということが言えます。

インフラの整備などまだまだ課題の多い国ですが、経済的にテイクオフしつつあり
今後の動向、発展に注目です。


座間　安紀夫

（株）ハート・クオリア代表