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小野沢様(重電業界関係者) 11・03・26
小生の意見と予想
事故処理は時間を要し、計画停電はますます厳しくなると予想します。
○ 現在4100Kwが必要(需要)ですが、現状発電量(供給)は3100Kwで、供給不足で計画停電中。
今夏は6100kwが必要になりますが、対応できるか疑問が残ります。
○ 福島第一原子力発電所は終息に向かうにはかなりの時間がかかります
1.冷却装置プールでの燃料棒は3〜4年かけて冷やします。現在故障している冷却装置プールをしっかりと
補修する必要があり、時間がそこそこかかります。
2.致命的なことは原発システムの設計及び基本図面はアメリカGE社が作成したことです。
40年も前に建設されたもの(1967-1972年の建設着工)で当時の設計者が現在生存しているかどうか?
また、日本に呼んで設計思想に基づいた適切な指示が出来るのか問題があります。
3.今回の事故を起こした発電所を製作・建設した会社は、東芝・日立製作所ですが当時の日本人
設計者が生存しているかどうか?
4.40年前当時の図面を現在でも管理しているか疑問で、多分処分していると思われます。
また、当時の日本人の設計者を呼んで指示が出来るのかも問題でしょう。
5.現在の設計責任者はGE社図面のトレースしているのが現状で、表面的に理解しているのみと思います。
今回テレビ出演した日立製作所元設計部長の説明は残念ながら専門家の目からは全く説明になって
おりませんでした。 (本人が設計していないから仕方のない面もあります)
6.東京電力は事故処理に当たって製作会社を締め出しておりますので、益々、対応に手間取っています。
事故処理をする現場責任者とそれを指揮する指揮官、そして本社経営者と本来の指揮命令系統の中で
情報共有と意志決定のプロセスが上手く行かず、バラバラな状態が露骨に表れております。
チームプレーになっていません。
○ 今の内閣の中には原子力に関する知識の有る人がおらず、適切な指示が出来る人材がおりません。
また、本来の政府が行うことの計画と指示は官房長官が行うべきですが、官房長官が官僚、東電の
単なるメッセンジャーボーイになっているように見受けられます。 政府としてまとめ上げたしっかり
した対応策について一つも発表がありません。場当たり的な発言の連続で危機管理の戦略的な発想力がない
ということだと思います。
○ 今回の事故で救助・援助する側の自衛隊・警察に対して指示する立場の人物に仙石氏(前官房長官)が
副官房長官として就任しました。この人選も問題で、彼は「自衛隊は暴力装置」「海上保安庁は
武器を持った集団」と国会で発言した人物です。 先ず、この失言について自衛隊と海上保安庁に謝る
ことが第一歩で、さもないと両組織から真の協力を得られません。
○ 結論的には、管内閣にはこの事故処理を無難に終息出来る能力のある人材が見あたりません。
能力ある人材を外から呼ぶべきです。又は、内閣を降りるべきです。
以上
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